チームリーダーであるべき「医師」

チームリーダーであるべき「医師」

患者さんが中心となる医療を実現するためには、お互いに連携して協力し合う「チーム医療」が必要不可欠ですが、医師一人が頑張っていてもチーム医療は成立しません。より高いレベルで実現するために医師はどうすればいいのでしょうか。ここではチーム医療における医師の役割についてまとめていきます。

医師の役割は「リーダー」

医師の役割は「リーダー」

チーム医療は各専門分野のスペシャリストの力を合わせて取り組むのが目的ですが、チームの核となるのは医師です。チーム医療が上手く機能するかどうかは医師の手腕にかかっているため、医師は治療に専念するだけでなくチームが上手く機能するようマネジメントもしていかなければなりません。
チームが上手く機能するためにはまず、スタッフ全員が意見をいいやすい環境を作ることです。チーム医療の目的は各専門分野のスペシャリストの英知を結集させて、患者さんに最適な治療を行うことです。そのため、時には医師の意見とは反対の意見をいうこともあるかもしれません。ですが、今までの医師がヒエラルキーのトップに立つような体制では忌憚なく意見をいうことはできないためチームは上手く機能しないでしょう。スタッフが医師に臆することなく反対意見をいえるような環境にすることが大切です。
スタッフ一人一人が自分の力を存分に発揮するためには医師がスタッフのまとめ役、リーダーであることを自覚する必要があります。「患者さんが健康になってもらうためにはどうすればいいのか」を常に考え、リーダーとして最善策を見いだすために頭を働かせるのです。チーム医療において優秀な医師とは腕が良い優秀な医師であるとは限りません。いかに上手くマネジメントしてチームを上手く機能させることができるかを考えられる医師です。

意識改革が重要

意識改革が重要

医療業界は日進月歩の世界です。今後さらに発展していくうえで、必要とされる知識の量もますます増えていくことでしょう。しかし、医師も人間です。自分一人でカバーできる範囲は限られているため、足りない分野を補ってくれるスタッフがいることほど心強いことはありません。自分の技量や知識量を増やすことも大切ですが、自分にない技量や知識を持っている人と上手く連携できるかどうか、が今後はキーワードになってくることでしょう。

チームの士気を高めるためには

チームの士気を高めるためには

これまでの医療現場は医師がヒエラルキーのトップに立って治療方針を決めて指示を出してきていたため、いくら忌憚なく意見を話そうといっても医師の補助業務が主な仕事だった看護師などからすれば、意見を求められても積極的に口火を切るのは難しいかもしれません。自由に発言するためにまずは医師が「角煮の専門性を発揮して協力し合うために積極的に意見を話してほしい」と働きかけチームの士気を高めることが大切です。

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